生徒の声

Interview: Nori Kakimi

Interview: Nori Kakimi
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Student Interview: 垣見 徳さん

KA 6th Juken Program(2021年度)を受講、現在は広尾学園小石川に通う、中学2年生です。

受験生へのアドバイスも交えて、自身の帰国枠受験について話してくれました。

インタビュー内容全文(日本語)

自己紹介

みなさんこんにちは。Nori Kakimiです。私は小学6年生の受験コースに在籍していました。

海外生活

私はアメリカのニューヨークに5年間住んでいました。そして周りのアメリカの子供たちに混ざって、いわゆる普通の学校に通っていました。アメリカは多くの人が行き交い、さまざまな文化が存在し、多様性が高いことで有名ですが、そのような国での生活を経験することができ、本当によかったと思います。世界中の人と出会い、いろいろな文化について知る機会を得られたことは、とてもラッキーでした。アメリカでの生活は毎日新しい発見があり、住んでいてとても楽しかったです。

日本への帰国

私が帰国したのは12歳のときで、ちょうど受験のタイミングでした。ご想像の通り、その頃の私はアメリカの生活にすっかり馴染んでいたわけですが、そろそろ変化があってもよい時期かなと思い始めていました。そして日本に戻り、母国である日本の文化のルーツを少し知ることができました。それまで過ごしていた環境を離れることは少し大変でしたが、それよりも日本の学校で自国の文化について学びたい気持ちが強く、実際とても楽しかったです。

KAの印象

私はアメリカにいた頃に、KA Distance Learning Programsのオンライン授業を受け始め、そこから1年ほど続けて、日本に帰国しました。帰国後、初めて参加したKAの対面授業はとても楽しく、クラスのみんなが英語が話せて、そして私の慣れ親しんだやり方でコミュニケーションがとれる場だと感じました。初めて体験する環境でしたが、次第に慣れ、「日本にいてもアメリカ文化に触れられるんだ」と思いました。

受験のはじまり

それでも受験となると少し緊張しました。「これからどうなるんだろう」、「とりあえず受験をすることは決まったけど、今自分は何をしてるんだろう」って。しかし時間が経つにつれ、「こんなことがしたい!あんなことがしたい!だから今はこれをしてるんだな」とわかるようになっていきました。KAに入った当初はその先の不安で緊張していたけれど、KAで学習を続けていくうちに、自分は何のために受験をするのか、その目的が少しずつ明確になってきました。

その目的とは、アメリカの大学に行くことです。「もしアメリカの大学に行けるチャンスが掴める学校に入学できたら・・」「こんなことがやってみたいから、海外の大学に進みたいんだ・・」その気持ちが自分の背中を後押ししてくれて、「夢を叶えたいから、勉強を続けて、もっと頑張ろう!」とモチベーションを保つことができました。 

受験勉強

KAの好きなところの1つに、筆記試験だけではなく、面接やライティングにも力を入れているところが挙げられます。全てをバランスよく、完璧にこなすのは少し大変でしたが、勉強の過程で、例えば「自分はインタビューは得意だけど、まだまだ伸びしろはあるな」と気づいたとき、すぐそばには頼れる先生や友達のサポートがあり、少しずつ各セクションをスキルアップをすることができました。そして最終的には、自信に満ち溢れたような姿勢で試験に挑むことができました。

コミュニティの大切さ

私にとってコミュニティはとても大切です。多様性の高いアメリカでの生活を通し、多くの人と一緒に過ごし、知り合いになることはとても意味があることだと思いました。アメリカにいる知り合い、KAで一緒になった人たちとつながり続けるのは、ちょうど「人は一人では生きられない」というフレーズが表す通り大切だと思います。このフレーズは私に、自分は一人じゃない、自分と同じような経験をした人がいる、と思わせてくれます。知り合いとつながり続けることで、彼らも私と同じ状況にいるんだ、いつでも話すことができる、って思えます。

友達との再会

アメリカで塾に通っていたとき、同じクラスにアイスホッケーを一緒にやる男の子がいました。とても気が合い、アイスホッケーのことやいろんな話をしましたが、小学5年のときに彼は日本に帰国してしまい、そこから連絡が途絶えてしまいました。その後、私も帰国し、KAに入ったわけですが、ある日、KAのオンライン授業で彼をみつけました。そのとき私は、「彼もKAに通っているんだ」と驚きました。その後、直接彼に会って話すことができ、当時のつながりを取り戻せたと感じています。

帰国生へのアドバイス

受験生への私からのアドバイスは、本を読み続けることです。私は読書が好きで、いろいろなジャンルの本を読みますが、その中でもノンフィクション、伝記、ファンタジーが特に好きです。これらのジャンルの本を読むと想像力が駆り立てられると同時に、現実世界の知識や日々の世界の変化についても知れます。本からは新しいボキャブラリーやその意味を学べるだけでなく、情報を収集できたり、想像力を膨らませたりできるので、受験生には本を読み続けること、とアドバイスすると思います。自分が好きな本を読んで、想像力を拡げて、世界についてもっと知ろうよって伝えたいです。

先生の目を引くことも重要です。もし志望校で面接があるなら、しっかり自分を表現することを意識しましょう。これは筆記試験にも同じことが言えます。そしてパニックにならないで、リラックスすること。 KAのテストを受けるときのように試験を受けること。トイレに行ったり、水を飲んで自分を落ち着かせて、リラックスできる状態にもっていき、それを保つことです。

面接のアドバイス

相手が面接官に限らず友達の場合でも、共通点を見出すことがのが難しいときもあります。私はとある試験会場で印象に残る体験をしました。面接官の一人にアイスホッケーをする人がいたのです。私はアイスホッケーについて少し話をすることができました。このように、何か1つ共通点を見つけるができれば、そこから話が広がります。たった1つだけでも。もし自分はシャイだと思っていたとしても、その1つを見つけることができれば、「こうやって新しい人ともつながりをもてばいいんだ」「こうやって新しい人とも話せばいいんだ」とわかるようになると思います。

将来の夢

私はアメリカの大学でジャーナリズムを勉強し、ジャーナリストになりたいと思っています。もし、あなたが私と同じような夢をもっているとしたら、受験はその夢に向けた準備になると思います。そしてそれは将来にもつながるでしょう。授業に向け準備をする、授業に出席する、新しいことを学ぶ、など受験を通してできる経験は、将来に向けた少しだけ早めのスタートダッシュだと思います。

好きな言葉

可能性は無限大

友情も知識も、拡げることに限界はないと思います。友達をつくり、本からたくさん知識を吸収する。その中の1人、1つが、将来の可能性を拡げると思います。